新型コロナウイルスとメンタルの関係性


急事態宣言が徐々に解除されていっています。
やっとひと段落...と思って油断されているような雰囲気の人が街には多く見られますが、まだまだ警戒しないといけないので引き続き、感染予防に気をつけてくださいね。

さて、今回は新型コロナウイルスメンタルヘルスの関係性についてお話したいと思います。
皆様は「災害時躁 」という言葉を耳にしたことがありますか?
これは地震や台風等の災害が起こった時に起こりうる躁状態のことです。
躁状態とは気分が異常に高揚していることを指します。
易刺激性(ちょっとしたことで怒る)、不眠、過活動、過食又は拒食(食べなくても活動できる)という症状が一般的に躁状態と呼ばれる状態です。

話を戻すと、災害時は人間の本能として「なんとかしなければならない!」と思ってしまい、変にアグレッシブになり、これを災害時躁と呼び、今回の新型コロナウイルスにおける一連の騒動でも災害時躁は起こりうると言われています。

では災害が終わったあと、災害時躁だった人はどうなると思いますか?
躁の後には必ずと言っていいほど鬱の状態が来ます。
これが災害後鬱と呼ばれるものです。
鬱とは多くの方が知っている通り、無気力や不眠、過食や拒食、自殺企図という症状を呈します。
災害時に上がった気分は災害後に落ち込みますが、気分の落差が大きいほど本来ならば小さな鬱でも大きく感じてしまいます。

あなたの周りやあなた自身で、今回のコロナ騒動でいつもより気分が昂っていた方がいればこれから少し注意して見ていてあげてください。
精神疾患を持っている方ならなおさらです。
非日常が日常に変わるとき、それに着いていけず、心と体がバラバラになってしまい、ちょっとしたきっかけで最悪の事態が起こりうるかも知れません。

災害時には気分が上がり、災害が収まると気分が低下する。
これが災害時のメンタルヘルスの経緯なのでぜひ覚えておいてください。